岡山県立大学での運動生理学の講義

昨日は岡山県立大学の運動生理学の講義でした。
毎年この時期に集中講義で、看護科の学生に講義しています。

運動生理学というのは「運動という刺激を体に与えた場合にどのような適応が起こるのか」を探究する学問です。

1月20日から土曜日に集中講義で担当させてもらっています。
最初は骨格筋、呼吸循環器系、暑熱環境下での運動、肥満、運動処方、生活習慣病の運動療法について話してきました。
次回で最後の講義になりますが、筋力トレーニング、有酸素運動、そして柔軟性トレーニングで、最後はテストになります。
少しの実技を交えながら適応のメカニズムを解説していきます。

学生から積極的な質問ももらえました。
iPadを開きその質問内容を書き取っていますが、書き取れない部分もありました。
私の講義からいろいろ感じ取ってくれてありがとう!!

消費カロリーの計算のところで「最後の1.05って何ですか?」と言うのは良い質問でした。
答えをすぐに出さずにヒントを与えて考えさせる。
そこは大事だと感じたひと時でした。
消費カロリーは「METs×時間×体重×1.05」です。
安静時の酸素消費量は3.5ml/kg/minです。
体は1000mlの酸素を消費してで5kcalのエネルギーを燃やすことができます。
そんな話をしながら1.05の意味を考えました。
1.05なんて円周率の3.14の小数点以下の14みたいなもので、無くても概略OKです。
大して変わりません。
だけど大学生の場合はやはりその意味を知っておく必要があると思います。


知は力です。
得た知を新たな発想として活かしてほしいです。
自分としても、教えることほど勉強になることはないですね。
アウトプット前提のインプットは大事だと思いました。

今年度は集中講義でさせてもらいましたが、来年度は週1回で講義に行く予定です。
学生達に集中講義ではなく、ある程度時間をかけてじっくりと考えてもらいたいです。
岡山県立大学のキャンパスの静けさというのは良いですね😃