
最近、また「糖質制限」を始めようとする方が増えてきています。
相談を受ける中で感じるのは、「糖質を減らせば体重は落ちる」といったイメージが一人歩きし、「それさえやれば痩せる」と思い込んでしまっているケースが多いことです。
でも実際には、極端な糖質制限によって調子を崩したり、結局続かなくてリバウンドしてしまった、という声もよく聞きます。
以前サポートした40代の女性の方も、まさにその一例でした。
最初の1週間で2.5kgほど体重が落ちたとのことでしたが、それは「糖質を抜いたことで水分が抜けた」という一時的なもの。
それ以降はまったく落ちず、むしろ疲れやすくなり、頭もボーッとするとのことでした。運動もしないので、どんどん代謝が落ちていきます。
食事内容を見てみると、主食をすべて抜き、その分お肉や揚げ物、ナッツなどで空腹をしのいでいる状態。
「糖質はダメ、脂質はOK」と書いてある本を信じて続けていたようですが、結果的に脂質の摂りすぎでカロリー過多になっていました。
そこで、私はバランスのとれた普通の食事に戻すこと、そして少しずつ運動を取り入れることを提案しました。
体はすぐには変わりません。でも1週間、2週間と経つうちに少しずつ体重が落ち始め、最終的には2ヶ月で5kgの減量に成功しました。
急激な変化ではありませんが、本人の体調は良好で、現在もリバウンドなく維持されています。
糖質制限がうまくいかない理由は明確です。
まず、糖質を抜いた直後に体重が減るのは、グリコーゲンという糖の貯蔵物質と一緒に水分が体に入れていないだけだからです。
でもそれは脂肪が減ったわけではなく、水分という重りが減っただけに過ぎないです。
継続的に水分を抜き続けることはできないので、すぐに定常します(落ちなくなります)。
また、糖質は脳と筋肉の主要なエネルギー源です。
糖が不足すると、集中力が落ちたり、疲れやすくなったりします。
その結果、体を動かす意欲も低下し、エネルギー消費が減ってしまう。
さらに、「糖質を抜いているから脂質はOK」という考え方で揚げ物や高脂肪食品を多く摂ってしまうと、あっという間にカロリーオーバーになります。
ダイエットを成功させるためには、実はとてもシンプルな方法で十分です。
まず、主食(ごはんなど)は少なめでもいいのでしっかり摂ること。特に玄米や雑穀米などの血糖値が上がりにくい炭水化物を選ぶのが理想的です。
そして脂質は“良質な脂”を適量に抑え、お菓子や揚げ物、ドレッシングなどの“隠れ油”を見直すことが大切です。
たんぱく質は肉・魚・卵・大豆などからバランス良く摂る。
加えて、週に2〜3回の軽い筋トレとウォーキングを続けていけば、体脂肪はほぼ落ちていきます。
特別な方法ではなく、きちんとした方法を“続ける”ことが成功のカギなのです。
私のところに相談に来る方の多くが、「特別なことをしないと痩せない」と思い込んでいます。
でも実は、王道のやり方こそが最短であり、最も確実なのです。
糖質を怖がる必要はまったくありません。
むしろ、適切に糖質を摂ることで体も頭も元気になり、運動の効果も高まります。
あなたはどう思いますか?
目先の数字に惑わされるより、健康的に無理なく体を変えていく道を選びたいと思いませんか?
私は、正しい知識を身につけ、きちんと食べて動くことが、最も再現性のある方法だと考えています。
ぜひWAKEで一緒に、体と心を整える本物のダイエットを目指していきませんか?