
今、ちょうど本を執筆していて最後の追い込みに差し掛かっています。
現代の重大な健康障害「メタボとフレイル」を予防するためのウォーキングとジョギング法についてです。
学術的な本なのでエビデンスに沿ったことを書かないといけません。
そこが大事なところであり、説得力を増す部分でもあります。
最近のウォーキング研究を読むと面白い論文が2つありました。
一つは昨年の論文で、ウォーキング速度と糖尿病の発症リスクです。
ウォーキングの速度を3段階に分けて分析した結果、遅い人、中位の速度の人、速い人で見ると段階的に速い人の方が発症リスクは低くなっていました。
ただ注目すべきは時速3.2〜4.8kmという比較的遅いグループでも発症リスクが15%抑えられていたという点です。
これは小さい数値に見えるかもしれませんが、発症を少しでも抑制するという点では非常に重要な意味を持ちます。
実は2000年代の研究だったと思いますが、冠動脈疾患についても同じことが言えます。
ハーバード大学のLee I-Min教授の研究です。
この研究でもゆっくりの速度で発症リスクは抑えられていました。
大人数の研究だったので余計に説得力があります。
もう一つも昨年の論文です。
これは肥満のある大人たちに、「同年代の人たちと比べて自分は速足である」と自覚している人は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの代謝性疾患の発症リスクが低いという研究です。
先ほどは歩くスピードは遅くても効果はあるという研究でしたが、こちらは速い方が良いという結果です。
そうなんですが、「自認している」という点がより重要です。
自分が速いと思っているということは人と比較しているということですから、普段から無意識にスピードが上がっているのかもしれませんね。
歩行はゆっくりでも良いですが、スピードにも意識を向けた歩行がより代謝性疾患予防の一助になるということを意味しているのでしょう。
全く運動が初めてという人はゆっくり歩行から開始でOKです。
ですが歩行に慣れてきたら今度は速歩にも挑戦すると良いですよ。
とても良い参考になる論文でした。
感謝!!
現代の重大な健康障害「メタボとフレイル」を予防するためのウォーキングとジョギング法についてです。
学術的な本なのでエビデンスに沿ったことを書かないといけません。
そこが大事なところであり、説得力を増す部分でもあります。
最近のウォーキング研究を読むと面白い論文が2つありました。
一つは昨年の論文で、ウォーキング速度と糖尿病の発症リスクです。
ウォーキングの速度を3段階に分けて分析した結果、遅い人、中位の速度の人、速い人で見ると段階的に速い人の方が発症リスクは低くなっていました。
ただ注目すべきは時速3.2〜4.8kmという比較的遅いグループでも発症リスクが15%抑えられていたという点です。
これは小さい数値に見えるかもしれませんが、発症を少しでも抑制するという点では非常に重要な意味を持ちます。
実は2000年代の研究だったと思いますが、冠動脈疾患についても同じことが言えます。
ハーバード大学のLee I-Min教授の研究です。
この研究でもゆっくりの速度で発症リスクは抑えられていました。
大人数の研究だったので余計に説得力があります。
もう一つも昨年の論文です。
これは肥満のある大人たちに、「同年代の人たちと比べて自分は速足である」と自覚している人は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの代謝性疾患の発症リスクが低いという研究です。
先ほどは歩くスピードは遅くても効果はあるという研究でしたが、こちらは速い方が良いという結果です。
そうなんですが、「自認している」という点がより重要です。
自分が速いと思っているということは人と比較しているということですから、普段から無意識にスピードが上がっているのかもしれませんね。
歩行はゆっくりでも良いですが、スピードにも意識を向けた歩行がより代謝性疾患予防の一助になるということを意味しているのでしょう。
全く運動が初めてという人はゆっくり歩行から開始でOKです。
ですが歩行に慣れてきたら今度は速歩にも挑戦すると良いですよ。
とても良い参考になる論文でした。
感謝!!