筋トレすると基礎代謝が上がって減量ができた?

f:id:physicalist:20180305094241j:image

筋トレすると基礎代謝が上がって減量ができるという論理はそろそろ辞めましょう。本当にそう思う。

体重を3ヶ月で10kg落としたいという人が時々訪れます。不可能ではないですが、結構厳しくストイックに取り組まないと、実現は難しいですよ。以前クライアントさんとこんなやり取りがありました。

クライアントA:「◯イザップでは2ヶ月で10kg以上落としてますよね?」

坂本:「なるほど。あれはですね。ほとんど食べないようにさせて、筋トレをハードにしてるんだと思いますよ。おそらく。」

A:「筋トレすると筋肉がついて基礎代謝が上がって痩せるって聞きましたよ。」

坂本:「(また基礎代謝の話か。。)そうですね。ただ大手のやっているパーソナルで除脂肪体重(筋肉量を反映している)が増えたってデータは自分が調べてみたところでは、1例もなかったですよ。」

A:「えっ?うそでしょ。みんな筋肉ついてるじゃないですか?テレビで見ると立派な筋肉で。。」

坂本:「体重の減少量と体脂肪率の減少量がサイトには記載されています。それで体重×体脂肪率=体脂肪量なので、その体脂肪量を体重からマイナスすると除脂肪体重、つまり筋肉量が分かります。この数値が全員落ちてましたよ。」

A:「えっ?そうなんですか?」

坂本:「はい、自分が調べた限りでは!つまり筋トレすれば筋肉が増えるっていうのは減量期には当てはまらないってことです。だから基礎代謝が増えたから痩せたわけではないと。。」

A:「じゃあ、なんで体重落ちたんですか?」

坂本:「だから最初に言ったように、主に食わさないようにしたんだと思いますよ。」

A:「でも、基礎代謝がってよく言いますよね?」

坂本:「基礎代謝、基礎代謝って言いますけど〜、筋肉つけて基礎代謝の増加分でそこまで(サイトに載っているほど)体重落ちませんよ。それに実際には筋肉落ちてるんですから、そこに拘るべきではないと思いますよ。」

A:「。。。」

 

なんか筋トレすると筋肉がついて、安静時でもメラメラと脂肪が燃えて(つまり基礎代謝が上がって)、体重が落ちていくといったイメージなのでしょうけど、そんなことあり得ませんから。筋トレやって体重が落ちたというのは、実際に筋トレやっている最中に燃やしたエネルギーにより収支バランスがマイナスになって体重が落ちただけのこと。決して落ちた主な原因は筋トレによる基礎代謝の増加ではありません。一体いつから基礎代謝、基礎代謝って言い出したのか不思議です。