ダイエットの世界では「脂肪燃焼ゾーン」という言葉をよく聞きます。
この心拍数で運動すると脂肪が一番燃える、というあのゾーンです。
一般的には、脂肪燃焼ゾーンは最大心拍数の60〜70%と言われています。
最大心拍数はとてもシンプルで、220 − 年齢で求められます。
例えば40歳の人なら、
220 − 40 = 180拍
これが最大心拍数です。
その60〜70%ということは、
・60% → 約108拍
・70% → 約126拍
つまり心拍数108〜126くらいの運動が脂肪燃焼ゾーンになります。
(みなさんも計算してみてください)
では、このゾーンで運動すると本当に脂肪が一番燃えるのでしょうか。
結論から言うと、これはある意味では正しいと言えます。
この運動強度は、実は乳酸が出てくるか出てこないかのギリギリのラインです。
実際には脂肪と糖質の両方が半分半分で燃えている状態です。
ここからさらに運動強度を上げていくと、体はだんだん糖質を優先的に使うようになります。
糖質が分解されると乳酸が出てきますので、逆にいうと乳酸が出ているということは糖質がよく燃えている証拠です。
脂肪と糖質の利用はシーソーのような関係にあります。
糖質が多く使われると脂肪の利用は少なくなります。
ですので、脂肪が比較的多く使われる強度として最大心拍数の60〜70%というのは理論的には正しいと言えます。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
ダイエットでは、脂肪が燃える割合をそれほど気にする必要はありません。
なぜなら、運動強度が高くなるほど総エネルギー消費量は増えるからです。
例えば、ゆっくり歩くよりも速く走る方が多くのカロリーを消費します。
「でも強度が高いと糖質が燃えるんですよね?」と思うかもしれません。
確かに運動中は糖質の利用が増えます。
しかしその分、運動後に脂肪が使われてエネルギーが補われます。
つまり、運動中に何が燃えているかよりも、トータルでどれだけエネルギーを消費したかの方がダイエットでは重要です。
とはいえ、脂肪燃焼ゾーンの考え方が役に立つ場面もあります。
それは運動初心者です。
普段運動していない人がいきなり強い運動をすると、きつくて続かないことがよくあります。
その点、脂肪燃焼ゾーンのような楽な強度の運動なら続けやすいです。
ウォーキングやゆっくりしたジョギングなどで、無理なく運動量を増やしていく方が結果的にダイエットは成功しやすくなります。
そして最後に忘れてはいけないもの。
それは食事です。
いくら運動しても、食べ過ぎてしまえば体脂肪は減りません。
ダイエットの原則はとてもシンプルです。
消費カロリー > 摂取カロリー
この状態、つまりカロリー赤字を作ることです。
運動で消費を増やし、食事量を少し抑える。
この2つがそろえば体脂肪は自然と減っていきます。
脂肪燃焼ゾーンは理論的には正しいですが、こだわり過ぎるのもちょっと問題だし、だからと言って初心者は無視できないといった感じです。
大切なのは、無理なく続けられる運動で消費エネルギーを増やし、食事をコントロールすることです。
これがダイエットの王道!なんですよね。



